鎌倉雑感
小さな冊子を手にした小学生の一群が、墓地の階段をかけ上がって行く。
朝から泣き出しそうだった空から、とうとう雨が落ち始めた。
雨に打たれて、枯葉と土の匂いが一層強くあたりに立ち込める。
北条政子と源実朝の墓は、源氏山の山腹に広がる寿福寺の裏にあった。
墓はこの地方特有の「やぐら」と呼ばれる岩窟である。
やぐらは、矢倉、矢蔵、屋蔵とも書く。
実朝のやぐらは二坪程の広さだろうか。
奥に五輪塔があり、内部の壁画、天井に彩色のあとが見られる。
唐草のような模様が残り「唐草やぐら」とよばれているとか。
政子の墓は、夫頼朝ではなく、溺愛した息子、実朝の墓と並ぶ。
実朝を将軍位につけるために、血の繋がりさえ拒絶した母性のすさまじさ、執念が二つ並んだやぐらから七百年以上を経た今も、熱く吹き出しているような気がする。
恐るべき、母の執念・・・。
自治会からのお知らせ
このページは自治会委員の専用ページです
※ 会員専用パスワードが必要となります
2024年度
号数-発行日 |
---|
第6号 2024.09.29 |
第5号 2024.08.25 |
第4号 2024.07.28 |
第3号 2024.06.30 |
第2号 2024.06.02 |
第1号 2024.04.28 |
2023年度
号数-発行日 |
---|
第1号 2023.04.29 |
第2号 2023.05.28 |
第3号 2023.06.25 |
第4号 2023.07.30 |
第5号 2023.08.27 |
第6号 2023.10.01 |
第7号 2023.10.29 |
第8号 2023.11.30 |
第9号 2023.12.30 |
第10号 2024.01.28 |
第11号 2024.02.25 |
第12号 2024.03.31 |
2022年度
号数-発行日 |
---|
第1号 2022.04.24 |
第2号 2022.05.28 |
第3号 2022.06.25 |
第4号 2022.07.30 |
第5号 2022.08.24 |
第6号 2022.09.23 |
第7号 2022.10.29 |
第8号 2022.11.26 |
第9号 2022.12.24 |
第10号 2023.01.28 |
第11号 2023.02.25 |
第12号 2023.03.22 |
号外 2023.04.06 |
2021年度
号数-発行日 |
---|
第1号 2021.04.27 |
第2号 2021.05.21 |
第3号 2021.06.25 |
第4号 2021.07.23 |
第5号 2021.08.17 |
臨時号 2021.08.21 |
第6号 2021.09.20 |
第7号 2021.10.27 |
第8号 2021.11.24 |
第9号 2021.12.22 |
第10号 2022.01.08 |
第11号 2022.01.23 |
第12号 2022.02.25 |
第13号 2022.04.05 |